No17. (仮称)文化交流プラザへの代替意見
=山口市中央部の再開発問題に関係して=


                       99. 9.15  藤島公平 

 現在山口市が中園町一帯で進めている再開発問題で、市側の計画案と商工会議所や市民団体などとの意見にずれがあると聞いています。そこで私なりの意見を以下提案させていただきます。
 ただ、山口市が大変な財政難の折りに、わざわざ巨大プロジェクトを実施することの危険性を指摘する意見も多いのは承知しています。しかし山口市の真ん中に空白地域を造ってしまったという現状の事実から出発せざるを得ないというのも事実です。そこを例えば緑地公園としてみても、市の発展には具体的にほとんど寄与しないことを考えたとき、やむなくも一定の財政出動してでも具体的に市の発展に寄与する結果を造らざるを得ないと私は思うのです。ただ問題はどの程度の期間で実施するのかは具体的財政事情との相談の問題となることも、合わせて考える必要があると思います。

 そのことを前提にして、私の提案の基本コンセプトは、
@、折角まとまった土地が街の中心地(山口と湯田との中間という意味で)に確保できたのだから、街の具体的発展に寄与すべきものであること、
A、山口市への訪問者にとって玄関口・広報スペース・観光基点・大型団体客誘致施設のとしての役割をもつこと、
B、日常的には市民の足の確保と、気軽に多目的に使える小スペースの提供できること、です。

前提条件

1.山口市は観光資源が比較的多くありながら、そこへの訪問客つまり観光客が近年増えておらず、またその観光客が湯田温泉に宿泊するケースが少なくなっています。
その原因には他の観光地に注目がいっているという問題もあります。
 しかし観光客 の市内滞留時間が短く、観光客(というよりもツアー業者)にとって通過点という位置づけになっているのではないかと思われます。つまり折角の観光資源の魅力の説明が不足していることと、それらの観光資源が有機的に結びつけられていないことにあるのでは、ということです。

2.中心商店街が、郊外大型店に徐々に客を奪われていっているのが現状です。その最大の原因は大型店に比べて、交通アクセスの弱わさにあると思います。もちろん各個店の営業努力も大切ですが、地域から浮き上がってしまった大きな原因はやはり来客のアクセス手段を確保できていないところにあると思います。

3.市の計画である文化交流プラザは、都会的な芸術の交流場所としては魅力あるものと思いますが、山口の地の現状を考えた場合に需要は多くは望めませんし、現実味はあまりないと思われます。
 そこで、山口市中心地の開発にあたって、上記の前提を考慮して開発し、しかも地元市民の便益にも供するものであるという視点で考えると以下の様な案が浮上するのではないかと思われます。

提  案
1.縄文、弥生文化から大内文化、毛利文化、明治維新など山口地域をめぐる文化遺産を学術的な装でなく視覚的に展示する場所。(例えば豊北町の人類学ミュージアムの様に)
 遠隔地からの訪問者(観光客)が、まず山口の歴史に触れ、山口の魅力にふれる場所。観光巡りの出発点となる場所。

2.市民会館との連携のもとで、他目的会議室を造り、湯田温泉に団体・組織の大会的な大きな会議を誘致する条件をつくる。
 その為には、全体会場と分散会場の確保が必要で。500〜1,000人収容の大会議室を1室と30〜100人規模の会議室(間仕切り可能)を10〜20室程度。それ以上大きな会場は既存の市民会館、県立アリーナを使用する。
 そして、日常的には市民が気軽に低料金で利用できる会議及びホビー施設となるものでもあることが必要です。

3.大型駐車場施設(1000台程度収容可能)とバスセンターをつくる。
 ここを基点として商店街、湯田温泉、観光地、駅等を対象とした市内回遊バスの運行(低料金又は割引券付料金)する。
 ・警察との検討がいるでしょうが、停留所を必要としないマイクロバスでの運行がのぞましいと思います
 ・バスセンターは市民の足の確保のために欠かせないもので、市の周辺部から一端ここに路線バスで乗り入れて、ここから目的地(上記の場所以外にも県庁、市役所、病院等など)に乗り換える場所となる。(ここには冷暖房完備、テレビもあり、県、市の広報の場でもある待合室を設置する)。
 ・マイクロバスの運営は、市営バスの営業を引き継いだ防長バスとの調整により、防長バスがあたるか、第三セクター方式で、市がマイクロバスを貸与しそれを運用するのもよいのではないでしょうか。
 ただし、商店街にも駐車場はあるではないかと言われるかもしれませんが、遠方からこられた方にはわかりづらく、地元のものでも駐車場から各店舗への距離を考えるとつい躊躇してしまいます。それよりも希望の場所(もちろん交通可能な場所ですが)で乗降車が自由な小型バスの方が便利だと思います。

4.インターネットが接続可能なコンピューター講義室(20〜30台設置)
 市内に同様施設はありますが、未だ少なく、場所によってはインターネットへの接続が機能的に不十分なところもあります。インターネットへの世間の関心は益々高かまっているのに、それを体験的に勉強する場がまだ少ないと思います。

5.防音室完備の音響スタジオ、カラオケ教室スタジオ。
 市内に何カ所かありますがまだまだ足りない。若者からお年寄りまで需要は多いと思われます。スタジオといっても観客を入れる程広いものである必要はないので、そんなに場所はとらないと思います。

6.全体の設計は機能重視でやるべきで、見た目を重視すべきでないとおもいます。
 見た目を良くしようとすると設計費用ばかりが高くなるというのは常識です。会場全体は現状の立木をそのまま利用して森の中に施設があるような演出にすると施設の見た目は重視する必要がなくなると思われます。
 それに街の雰囲気に溶け込まないようなキバった建物ほど、他所からの訪問者にとってみっともなく思われるものはないと思います。

7.私立図書館という意見もありますが、現存の県立図書館とどれたけの違いが出せるのかが疑問です。またスポーツ施設は県立アリーナとの関係もあるので、中途半端になるのでこの場所には造る必要はないと思います。

 以上提案した全てのものを備えた施設を造ったとしても、現状のスペースで可能だと私は思います。

 関連しての意見ですが、山口の商店街は各店舗に乗り入れ自由なカート置き場を各所(特に駐車場、バス停、駅など)に用意したらと思います。カートは料金を入れて借り出し、どこかのカート置き場に返却すると料金がかえってくるシステム(すでに多くの場所で実施されている)を利用してみてはどうでしょうか。各店舗ごとの包装紙や袋が不要になります。少なくとも米屋町の交差点の奇怪な球体よりは安くて効果があるものと思います。
 ただしその為には歩道はもちろん、各店舗の内部がバリアフリーであることや、エスカレーター対策、購入品であることを示す包装紙に替わる別の目印が必要となるでしょう。
 それから市役所の出張所を商店街の中につくり、住民票や印鑑証明の発行などの事務を行うこと。現在のようにオンラインが発達した環境では不可能ではないと思いまし、派遣人員も少数で済むと思います。
 その他、商店街で大体の用事が済む環境を整備することも大切だと思います。元々過去に商店街に在った機能を復活させることです。銀行機能は自動化されたものが既に在りますし、残りは行政機能のように思います。                                      
                           以上
 私の意見が少しでも皆様の役に立てば幸甚です。                                 99. 9.15



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