No52.「巨悪」の追求より「小悪」に群がるマスコミ

                                               2004. 1.26  藤島公平

 今、古賀潤一郎氏の学歴詐称問題でマスコミが沸騰している。一昨年は秘書給与問題が沸騰して幾人かの議員が辞職に追い込まれたり逮捕されたりしている。

 確かに秘書給与のごまかし、学歴詐称は違法であるのは間違いない。
 私は古賀潤一郎氏とは何の関係もないし民主党員でもない。しかし学歴詐称が確かであっても、政治を利用した巨悪に比べてみるとなんと些細なことか、とため息が出てしまう。

 政治家の中には今後の日本政治の展開を自ら画策するなかで、その結果将来大きな開発の対象となる地域の土地を密かに親族で買い占めているなど、まさに政治を利用した巨悪が動いているという情報を耳にする。田中角栄の信濃川の河川敷問題に匹敵するような問題である。しかし一般のマスコミは報道しない。
 私のような素人でも耳にする情報であるからマスコミのアンテナには当然にかかっている情報であろうが一向に報道がされない。

 アメリカのイラク戦争におけるネオコンの背景にある「戦争に群がる商人たち」のことは一部のメディアしか報道しない。これこそ「巨悪」である。イラクで結局は大量破壊兵器は製造していた痕跡さえ発見できなかったということを調査団長自らが語っている。まさに戦争の大義がどうのという以前のことで、結局はアメリカによるイラクへの侵略行為でしかなかったことになる。その侵略で多くの自国民を犠牲にさらして儲けてきた連中がいるということ、これこそ「巨悪」である。このことをもっと暴き、そして責任追及して彼らをその地位から放逐するための世論づくりをマスメディアはすべきである。

 私の地元でも大きな公共事業にからむプロジェクトで、政治家と大手建設業者と設計業者と官僚の癒着の構造が市民運動の中で叫ばれていたにもかかわらず、マスコミは一切手もつけなかった。

 それとくらべると学歴詐称など比べようもなく「つまらないこと」である。マスコミが多くの時間を費やする程のことなのか。

 マスコミの卑怯さは、違法であるという一点をつかまえて正義面をして小悪を追い詰めて喜んでいることである。子供達が、ある子供の学則違反の行為をみつけて「先生にいいつけてやる」と取り囲んで、やいのやいのといじめているのに余りにも似ている。子供よりもたちが悪いのはそれがマスコミにとっては商売のタネであるからだ。



戻る