貴方の相談内容は、
1. 現状の経営状態をどうしたら変えられるかということと、
2. 建築業の営業改善の方策についての御相談
とまとめさせていただきました。
まず、現在の貴社の経営状態は貴方の申されるとおり最悪です。
1.社長である貴方の父親が50年の建築業暦がありながら、他の業者とのつながりをもてていないこと
2.50年間には多くの施主と接点をもってきたであろうが、その人脈を生かせられていないこと。
3.貴方がその現状の中で、焦りもあったのか経験未熟にもかかわらず、仕事を無理にとって、結果は施主に悪感情をもたれてしまった。しかも友人達とのつながりもあるので、後々尾を引くことになりそうとのことですね。
私の想像では貴方の父親である社長は、年齢的には70歳に近いと推察されます。今更頑固な職人的気質は直らないと思われます。従って貴方が経営者として、そして営業マンとして頑張ること、現場の技術面は社長の弟子クラスの人が居れば(きっと居るはずです)その人に全面的にまかせる体制をつくることが出来るかにかかっていると思われます。社長は技術面でのアドバイスだけを受け持ってもらい、社長は交代すべきです。
さて、貴方がではどうやって営業をすべきかです。社長の50年(祖父の代もいれるとすごいものです)のキャリアは無駄ではないはずです。過去に手がけた新築、増改築の仕事は年に5件としても250件以上はあったことになります。まずそのリストを作ることから始めてください。〇〇邸、新築増改築の区別、〇年〇月完成、工事名、施主の住所などを一覧にしましょう。
社長が人付き合いは悪くても、腕は良かったのであれば、仕事の結果には顧客からの評価が良いかもしれません。木造建築であれば15年もすれば、どこか手直しが必要になったり、相手の方の家族構成が変って、増改築の必要がでているかもしれません。
それらの家を一軒一軒訪ねて、「〇〇年前には大変お世話になりました。父の仕事を引き継いだのを機会に、ご訪問させていただいております。その後お住みごこちはいかがでしょうか」と声をかけていきましょう。勿論大工道具をもっていって、その場ですぐに直せるものなら無料で直してあげましょう。少し費用が係りそうなものなら、「過去のご縁もありますので、実費程度で手直しさせていただきます。見積もりを明日にでもお持ちしましょうか」と話しをすすめてみましょう。
また例えば仕事の話しがあった時には、顧客の要望にそったものに近い、過去に社長が手がけた家をみてもらいましょう。いずれにしても、貴社の経営資源はまさに50年以上の仕事の結果です。そのことを大切にしましょう。
それから横の業者間のつきあいですが、社長がつきあいが下手といっても業者は仕事でつながるものです。過去に何があろうと、仕事を出せばすぐに消えてしまう程度のものだと思います。業者間は感情でつながるのではなく、仕事の勘定でつながっているものです。
したがってまず貴方が、社長が築いた過去の実績を利用して上述のような営業にまわることです。それしか今の段階では方策はありません。そして「顧客第一」の精神で、顧客に喜ばれる仕事をすれば、顧客が顧客を呼ぶものだと、かたく信じて頑張ってください。広告がまったく無駄とはいいませんが、建築業は広告を出せば顧客が来るというものではありません。仕事の結果が広告なのです。